更年期症状といえば

のぼせやホットフラッシュが典型的な症状で、

HRT（ホルモン補充療法）がよく効きますが、

それ以外の症状でも、

えっ？これも更年期症状だったの？

ということがありますので、

50歳前後で次のような症状でお困りの方は、

HRTを試してみてください。

＜関節痛＞

この冬は関節痛で受診された更年期の患者さんが多かったです。

例年より寒かったので、その影響もあるかもしれません。

手指の関節痛を訴えるケースがほとんどですが、

朝起きた時の「こわばり」とか

「手がむくむ」と言う方もいます。

また、肘、肩、手首、膝、腰など

全身の関節の痛みを訴える方もいます。

＜不眠＞

更年期症状の不眠の多くは、

のぼせや発汗で目が覚めるという方が多いですが、

閉経してエストロゲンが減って気持ちが落ち込み、

眠れないということもあるようです。

＊女性ホルモンのエストロゲンには気持ちを明るくさせる作用があります。

＜肌の乾燥、かゆみ、髪の毛の異常＞

肌がカサカサするとか髪の毛に艶が無くなった

という方もいます。

髪の毛も皮膚と同様に

エストロゲンが減ると潤いがなくなります。

＜頭痛、めまい＞

＜疲れ、不安、動悸＞

＜肩こり、腰痛＞

などなど、

更年期症状ならばHRTがとてもよく効きます。

私は「診断的HRT」といってますが、

2～4週使って改善すれば「更年期症状だったね」

と患者さんに納得してもらって、

HRTを続ける方もいますし、

止めて様子見たいという方もいます。

HRTするかしないか自分で決めるのがカッコいいと思います。