超低用量ピルは、

エストロゲン量を低用量よりさらに減らしたピルです。

EE（エチニルエストラジオール）というエストロゲンが、

通常の低用量ピルには約30μg入っていますが、

超低用量ピルは20㎍です。

ホルモンが少ないと吐き気などの副作用が減りますが、

不正出血が起きやすくなります。

どのピルを使うか、

どのピルが合うかは個人差があります。

現在日本で使われている超低用量ピルは、

ヤーズとルナベルULDの2種類ですが、

近々「ジェミーナ」という新しい超低用量ピルが発売になります。

いずれもEE20μgですが、

一緒に入っている黄体ホルモンの種類が違うので、

それぞれ特徴があります。

先日9月1日にジェミーナ発売説明会があり参加してきました。

会場からは「それでは、どのピルが一番いいんですか？」

なんて質問が出ましたが、

どれがいいかは患者さんによって違うので一概には言えません。

当院ではまず吐き気の少ないピルから処方します。

そのピルが合わなければ別のピルに変えます。

吐き気が起きやすいピルでも、

途中から切り替えた場合は問題なく飲めることがほとんどです。

月経痛、月経量、子宮・卵巣の状態、金銭的な要望、PMS（月経前症候群）の症状の有無、避妊の必要性、月経調節の希望などを考慮して、

ベストと思われるピルをご提案いたします。

もちろん決めるのは患者さん本人です。

「どのピルがいいか」は個人で違うわけで、

今回の新しいピルの発売で嬉しいのは、

薬剤の選択肢がまた一つ増えたことです。

尚、新薬なので1年間は1シートまでしか処方できません。