24日（日）の女性保健医療セミナーで、大学における性暴力被害学生への支援についての発表がありました。

医学生とか慶応大学の学生による性暴力被害がしばしば報道されていますが、実際はどうなのでしょうか？

大学生にアンケートをしたところ、衝撃的な結果でした。

つまり、マスコミで騒がれたり、立件されたケースは、ほんの氷山の一角に過ぎないということです。

10大学20歳以上の大学生3,357人へのアンケート結果です。

レイプ未遂は7.8%（男子3.1%、女子9.7%）

レイプ既遂は2.6%（男子1.6%、女子3.1%）

何らかの性暴力被害は42.5%。

うわ～多い！！、というのが感想です。

このアンケートの結果から、仲間の産婦人科の医師（女性）は、早急に性暴力予防教育ををしなければいけないと考え、緊急避妊の知識普及、被害者に対する支援はもちろんのこと、加害者への教育も必要だと考え、行動を起こし始めました。

それから、とても残念なことに、緊急避妊について知っている学生は50~60％。

さらに、学生担当の学校関係者でさえも、80％しか緊急避妊の知識がないことがアンケートから明らかになりました。

これは大問題です。

私たち産婦人科医の力不足です。

性暴力は許さない、合意のないセックスは許さない、もしも性被害にあった場合、緊急避妊の知識など、知ってもらう活動をしていかなければなりません。