「日医ジョガーズ」というランニングドクターの会でご一緒している、昭和大学整形外科の平泉裕先生、月間「ランナーズ」9月号で素敵なことを言ってます（29ページ）。

「（女性は）筋量は男性よりも少なく体脂肪は多いですが、何より耐久力や根性、生命力が男性より長けているようです。」

「筋量が男性より少ないという以外は、女性の方が男性より優れた生命体かもしれません。」

平泉先生、ありがとうございます。「根性」という言葉好きです。私も、夫より体脂肪ありますが、耐久力と根性は負けません。

でも、皆様、安心してはいけません。

女性が男性よりも優れた生命体である理由の一つが「エストロゲン」だと思います。閉経まで女性の体はエストロゲンに守られてます。

閉経後もしばらくは大丈夫なようです。エストロゲン貯金があるのかもしれません。

しかし、女性の心筋梗塞は60歳から増加します。

また、閉経後にエストロゲンが急減すると、脂質異常症が増え始め、70歳で男女比逆転します（男性よりも女性の脂質異常症患者が多くなります）。

せっかくの「優れた生命体」ですから大事にしましょう。60～70歳からは根性だけでは健康の維持はできません。

閉経したら、先を見通した健康管理が必要ですね。

もちろん「ホルモン補充療法」エストロゲンの補充も一つの対策です。エストロゲンにはLDL（悪玉）コレステロールを下げて、HDL〈善玉）を上げる作用があります。動脈硬化を予防する働きもあります。

せっかく女性という優れた性を授かったわけですから、一生大事にしていきましょう。