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院長ブログ

子宮内膜症の治療薬の歴史 閉経療法

子宮内膜症の治療薬は今でこそ複数の薬剤から選択できるようになりましたが、私が医師になった1989年には閉経療法くらいしかありませんでした。

中用量ピルも内膜症の治療薬ですが、当時はほとんど使われず、閉経療法が主流でした。

(ダナゾールという薬もありましたが、ニキビや太るなどの副作用が出たり、効果もいま一つかなあというのが私の感想です。)

閉経療法

子宮内膜症は閉経まで完治しない(閉経すると治る)病気なので、閉経療法は理にかなった治療法です。

1988年から日本で使われるようになりましたが、当時は「これで子宮内膜症が治る」と言われ、多くの患者や医師がそれを信じて治療しました。

実際に治療効果は抜群で、月経痛がなくなり(月経がなくなるので痛みがないのは当たり前ですが)、チョコレート嚢胞も縮小するし、治った!と思えるほどの効果です。

ところが・・・

とてもいい薬ですが、閉経療法は骨密度の低下などの副作用のため、6カ月しか治療ができないことになってます。

半年の治療が終了すると、また半年経たないと治療を開始できません。

その半年を待ってる間に再発する患者さんがどんどん出てきて、「治らない」ということにようやく医師たちは気が付いたわけです。

(今から考えれば当たり前のことなんですけどね)

商品名はスプレキュア、ナサニール、リュープリンなどです。

最近では、こんな患者さんに限定して使用してます。

1.50歳前後の閉経が近い方(逃げ込み療法と言います)

2.症状や所見が強くて、早く治療効果を出したい場合

3.他の薬剤では治療効果が悪い場合

4.手術前 など

薬には点鼻と注射があります。

点鼻は1日2~3回、注射は4週間に1回です。

当院では、初めて閉経療法をする場合は点鼻で開始するようにしてます。

まれに更年期症状が強く出る方がいるので、点鼻ならいつでも止められるからです。

ほとんどの方が副作用は軽微で、そのまま点鼻を続けるか、注射に変更するか相談して決めます。

閉経療法が一番合っているので、半年したらまたやりたいという人もいます。

6カ月で1クール、繰り返し治療する場合は、骨密度を測定してから判断します。

子宮内膜症/子宮腺筋症の治療薬についてはこちら>

 

 カテゴリー:クリニック  2018年04月11日

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