ひまわり通信 No.5

 

■子宮体がん(子宮内膜がん)について

子宮がんには子宮頚がんと子宮体がんの2種類があります。子宮頚がんは子宮の出口にできるがんで、比較的若い方に多くみられます。反対に、体がんは子宮の奥にできるがんで、閉経前後から増えます。(子宮頚がんについてはひまわり通信1号をご覧下さい)
 

1.子宮体がん(子宮内膜がん)とは

子宮の内側には子宮内膜があります。月経時には子宮内膜がはがれ落ちて、外に出血として出てきます。子宮体がんとは、この子宮内膜の細胞が癌化して異常に増殖する状態です。比較的予後良好ながんとされており、初期から不正出血などの症状が見られます。
 

2.原因

子宮体がんの発生には女性ホルモンのエストロゲンが大きく関与していることが分かっています。エストロゲンは主に卵巣から分泌されますが、副腎と脂肪からも産生されます。
 

3.症状

比較的初期のうちから不正出血が起こります。特に「閉経後に不正出血がある」場合は、早めに検査を受けましょう。(cf.子宮頚がんの場合:初期は無症状なので、性交経験のある方は症状がなくても子宮頚がん検診を受けましょう。)
 

4.診断

細胞診、超音波検査、組織診などがあります。
(1) 細胞診:子宮体がん検診というと一般的には細胞診のことをいいます。細胞診は子宮内に器具を挿入して子宮内膜の細胞を採取して検査します。
 
   
(2) 超音波検査:無痛であり、細胞診の器具が入らない方や、子宮口が閉鎖した閉経後の方の場合に特に有用です。閉経後の場合、内膜が厚いと体がんが疑われます。
 
   
(3) 組織診:細胞診で異常がある場合は組織(内膜の一部)を採取します。また、子宮体がんの診断は細胞診では難しい場合があるので、細胞診で異常がなくても、組織診を行うことがあります。
 
 
   

5.子宮体がんになりにくい人

(1) 毎月生理がある人:たとえ子宮内膜にがん細胞が発生しても、月経時に子宮内膜がはがれれば、がんになりにくくなります。
 
   
(2) HRT(ホルモン補充療法)で黄体ホルモンを併用した場合:子宮がある人にHRTを行う場合は、子宮体がんの予防に黄体ホルモンを併用します。黄体ホルモンには子宮内膜の増殖を抑える作用があります。
 
 
   
(3) OC(低用量ピル)を服用している女性:黄体ホルモンの作用と、定期的に月経が起こることで、子宮体がんの予防になります。
 
   

6.子宮体がんの危険因子

一般的に、肥満・高血圧・糖尿病などが、子宮体がんの危険因子といわれています。中でも、肥満は日常生活を見直すことで十分に予防・改善できますので、食事・生活習慣などを注意してみましょう。
 

●○● 私が飲んでいる漢方 ●○●

当院では積極的に漢方処方を行っていますが、私も漢方の愛用者です。現在毎日飲んでいる漢方は、加味逍遥散(かみしょうようさん)と桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)です。それ以外でも、体の痒みに温清飲(うんせいいん)、胃痛・こむら返りに芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、喉の痛みに桔梗湯(ききょうとう)、肩こりに葛根湯(かっこんとう)、浮腫みに五苓散(ごれいさん)など、漢方には随分とお世話になっています。
3年前の開業二日前に急性胃腸炎(下痢・腹痛・発熱)になった時は、柴苓湯(さいれいとう)に助けられました。少しずつ御紹介したいと思います。
(文責:植田)
(ひまわり通信 No.5/2006年10月)
 

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