ひまわり通信 No.7

 

■更年期障害と似た症状が出る病気について

最近、雑誌やマスコミで「プチ更年期」とか「若年性更年期」という言葉を耳にします。これらはマスコミが勝手に作り出した言葉であって、医学用語ではありません。当院にも時々、20〜40代で月経が順調であるにもかかわらず「更年期ではないか?」と自己診断して受診される方がいます。
 
更年期には、ほてり・発汗など様々な症状が出ますが、そのような症状があるからといって更年期障害とはいえません。たとえば、精神疾患である不安障害・パニック発作でも、発汗・動悸など更年期障害に似た症状がでます。更年期障害の多くはHRT(ホルモン補充療法)で改善しますが、不安障害はホルモン剤では治療できません。
 
自分の病気(または状態)を正確に判断することが、早期治療につながります。
 
<更年期障害>
  原因 卵巣の機能低下、機能停止(閉経)
  症状 ほてり(ホットフラッシュ)、発汗、のぼせ、動悸、
イライラ、不眠、憂うつ感、倦怠・疲労感
  治療 HRT、漢方、イソフラボン、精神薬など
 
<適応障害>
  原因 ストレス
  症状 不安、抑うつ気分、いら立ちなど
  治療 ストレスの排除、漢方、精神薬など
 
<不安障害・パニック発作>
  原因 ??(ストレスが原因となる場合がある)
  症状 動悸(心拍数の増加)、発汗、震え、息苦しさ、 
めまい・ふらつき・気が遠くなる感じ
  治療 精神薬、漢方
 
<月経前症候群(PMS)>
  原因 排卵後の黄体ホルモンが原因ではないかと
私は思います
  症状 イライラ、のぼせ、頭痛、怒りっぽい、憂うつ、 
落ち着かない、浮腫、下腹部痛、乳房痛
  治療 OC(低用量ピル)、漢方、精神薬
 
<気逆:きぎゃく(漢方用語)>
  原因 いろいろ、様々
  症状 イライラ、冷えのぼせ、動悸、顔が赤くなる、
発汗、頭痛、めまい
  治療 漢方(加味逍遥散など)
 
その他にも、更年期障害と似たような症状がでる病気には、貧血や甲状腺機能亢進症、うつ病などがありますので、自己判断せずにかかりつけ医に相談しましょう。
 

●○● 温清飲:うんせいいん ●○●

皮膚のトラブルに温清飲が良く効きます。
出産後に下肢の発疹・痒みに悩まされた時期がありました。まず皮膚が貨幣状にカサカサし、痒みが出る。特に、お風呂に入って温まると強い痒みが起こり、掻き出すと止まりません。
皮膚が剥けるまで掻くため、後でヒリヒリして痛みます。

 

ステロイド軟膏が良く効きましたが、下肢全体なので軟膏だけで治療するのは難しく、漢方をいろいろ試してみました。その時に出会ったのが「温清飲」です。温清飲は、炎症を抑える成分と皮膚に潤いや栄養を与える成分からできています。したがって年齢を問わずに乾燥肌のかゆみといえば「温清飲」。
 
このことを覚えてもらうともっと応用範囲が広くなってきます。たとえば冬に悪化しやすいアトピー性皮膚炎。夏場の屋外レジャーで赤くほてった肌。このような皮膚のトラブルに、まず試してみたい漢方だと思っています。
(文責:植田)
(ひまわり通信 No.7/2007年9月)
 

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