ひまわり通信 No.8

 

■OCで受験を乗り切ろう

〜 月経を制する者は、受験を制する 〜
 
 OCはOral Contraceptives(経口避妊薬)の略で、低用量ピルのことです。ホルモン量が少なく、副作用がほとんどないため、月経痛などの治療目的で使っています。最近は、受験期間の月経コントロール目的で使う小・中・高校生もいます。今年もOCで月経調節した子どもたちの合格報告をいただきました。
 
 特に、月経痛が辛いとか月経量が多い子は、受験の日に月経が当たるとトイレの心配や集中力の低下など、不安を抱えることになります。「それも実力のうち」なんて厳しいことを言う方もいますが、月経痛が辛い女性では子宮内膜症が原因だったり、十代の月経痛はその予備軍になるケースもあります。子宮・卵巣の状態は、お腹からの超音波検査(腹部エコー)でもある程度わかりますので、月経痛が強い場合は診察を受けましょう。
 
 単発的に月経をずらす場合は、中用量ピル(プラノバール)を使いますが、低用量ピルはそれよりもホルモン量が少ないので、嘔気などの副作用がかなり少なくなります。ただし、低用量のため最初の1〜2ヶ月は不正出血が起こることがあります。したがって、OC(低用量ピル)で月経調節をする場合は、数ヶ月前に開始することをお勧めします。
 
 つまり、1〜3月の受験を乗り切るためには、早めにOCを始めて慣れた方がよいでしょう。月経痛は軽くなり、月経量も減って、夏休みの勉強もはかどること間違いなしです。
 
 OCは、月経痛や子宮内膜症の治療だけでなく、子宮内膜症を予防することが可能です。昨今、子宮内膜症による不妊症が問題となっています。晩婚や妊娠の高齢化を考えると、子宮の状態を良好に保つために、十代からのOC服用を推奨します。
 
 タバコを吸う人がOCを服用すると血栓症の危険性が高まると言われていますが、健康な10代の女性ではOCによる大きな副作用は起こらないことを保障します。安心してOCを開始してください(ただし、飲み始めの嘔気は多少あるかもしれません)。ちなみに、タバコはピルよりも160倍危険だといわれています。禁煙はもちろんのこと、最近は副流煙の危険性も指摘されていますので注意しましょう。
 
当院では禁煙外来も行っております。受付でご相談ください。
 
(文責:植田)
(ひまわり通信 No.8/2008年6月)
 

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