院長ブログ
子宮腺筋症、もうすぐ閉経の場合
子宮腺筋症も筋腫と同様に良性の病気です。
違いは、子宮筋腫は子宮にできた筋肉の「こぶ」ですが、腺筋症は「子宮内膜組織」が筋層にできた病気です。
筋腫のホルモン治療といえば、月経を止めて閉経状態にする「閉経療法」です。
副作用に骨量減少があるので、半年しかできません。(治療終了から半年たてば、再治療ができますが・・・。)
一方、腺筋症の場合は、閉経療法以外に黄体ホルモンを使った治療があります。
黄体ホルモンには、子宮内膜を抑制させる効果があるので、腺筋症の病変に直接効くのです。
黄体ホルモンの飲み薬と、子宮の中に入れる方法があります。
閉経したら治る病気なので、40台後半の方は次のような治療がいいと思います。
1.子宮の中に入れる黄体ホルモン ⇒ミレーナについてはこちら>
保険診療だと1万円で挿入できて、5年間効果が続きます。
子宮体がんの予防にもなります。
ただし、大きな腺筋症や出血が多い方は、脱出のリスクがありますので相談させてください。
2.内服の黄体ホルモン ⇒ディナゲスト(ジェノゲスト)
月3,000円くらい、不正出血などの副作用がありますが、患者さんの満足度高いです。
3.閉経療法 ⇒月経を止めて閉経状態にします。骨量減少の副作用があるので、半年しかできません。(治療終了後、半年たてば再治療可能です。)
4.漢方 ⇒桂枝茯苓丸など
軽度の症状ならば、漢方でも十分対応可能です。
5.特に症状が気にならなければ、閉経まで経過観察でいいと思います。
6.もちろん、手術(子宮摘出)も選択肢の一つです。
いずれにしても、筋腫も腺筋症も閉経までの病気です。
明るい未来がある!と思って過ごしましょう。
クリニック概要

- 診療科目:
- 婦人科
- 住所:
- 横浜市都筑区茅ヶ崎中央50-17
C・M ポート8F - TEL:
- 045-949-2212
- 最寄駅:
- 横浜市営地下鉄線「センター南駅」
5番出口出てすぐ
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 | 日祝 |
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14:00~18:30 | - | ◎ | ○ | - | ○ | - | - |
休診日:月曜、日曜、祝日 ◎:火曜午後は15時からとなります。
※初診、お久しぶりの方は午前は11時半、午後は17時までにご来院ください。