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院長ブログ

ジェノゲスト(黄体ホルモン製剤)の副作用対策!

本日もジェノゲストの話です。

とてもいい薬なんですが、副作用は不正出血です。

休薬を設けずにず~と飲み続ける薬なので、飲んでる途中で出血が起こります。

その出血がダラダラ1か月くらい続いちゃうこともあります。

それでも、痛みを取る効果がすぐれているので、患者さんは継続を希望されます。

1日2回の服用で、飲み忘れると不正出血が起きやすくなります。

1日1回でも飲み忘れることがあるのに、2回しっかり飲むのって大変ですよね。

また、子宮筋腫や腺筋症などで子宮が大きい方は不正出血が起きやすい傾向にあります。

それでも頑張って飲み続けていると、子宮内膜が薄くなってきて、出血の量や日数が減ってきます。

不正出血対策としては、休薬期間をもうける方法があります。

定期的に1週間休薬するという方法も報告されてますが、1週間休薬だと卵巣が目覚めて排卵が起こるかもしれないので、私は休薬する場合は4~5日でお願いしてます。

できるだけ長く飲んで、出血したら4~5日休薬という方もいますし、

出血が少量で気にならなければ継続して飲んでもらう場合もあります。

子宮腺筋症で出血の量が多くて、貧血が強い方(ヘモグロビン8.0以下)は、ジェノゲストで大出血するという報告があるので、閉経療法で子宮を小さくしてからジェノゲストを使う場合もあります。

いろいろ工夫しながらやってます。

私の場合ですか?

私は1999年(37歳)から低用量ピルを飲んでました。

2007年(45歳)にミレーナ(子宮内システム)が発売。

ミレーナは黄体ホルモンが付着した子宮の中に入れる薬です。

新しもの好きの私は早速ミレーナを挿入。

自分では入れられないので、知り合いの先生に入れてもらいました。

ミレーナには排卵抑制効果がないので、低用量ピルは継続。

というのも、排卵を抑えることで卵巣がんのリスクが減るからです。

(低用量ピルを10年以上服用すると、卵巣がんリスクは80%減ります。)

そして、2008年にジェノゲスト(先発品はディナゲスト)が発売。

それからの10年間というもの、出血もなし、痛みもなし、快適な生活でした。

ジェノゲストの不正出血を回避できたポイントは・・・

1.低用量ピルで子宮内膜が薄くなっていたから。

(薄くなった内膜はピルを止めると速やかにもどるので、若い方の場合は将来不妊症になるということはありません。)

2.ミレーナの黄体ホルモンが直接子宮内膜に作用してくれたから。

このように、すっと低用量ピルを使ってきて、40歳を過ぎてから、血栓症リスク回避も兼ねてジェノゲストに変更というのはよい選択肢だと思います。

排卵抑制による卵巣がん予防効果も持続しますね。

 カテゴリー:子宮内膜症/子宮腺筋症、子宮筋腫  2021年05月01日

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