今日は桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）が

大当たりの日でした。

婦人科ではよく処方される漢方で、

実証（体格のいい人、丈夫な人）の漢方だと

思い込んでいる人が多いかもしれませんが、

桂枝茯苓丸は『お血（オケツ）』の漢方です。

ですから虚証（弱い）の方にも処方します。

お血って何？

血の流れがスムーズにいかず、

途中で停滞したり途絶えてしまう状態です。

患者さんには

「桂枝茯苓丸は血液の流れをよくする漢方」

と説明してます。

陰部痛、下腹部痛、月経痛、のぼせ、痔など、

「お血」が原因の症状には本当によく効きます。

「桂枝」はシナモンのことで、

血（けつ）と気（き）を巡らせる作用があります。

アルミパックを開けると

シナモンの香りがふわ～とします。

「茯苓」は余分な水分を取り除きます。

他に、芍薬・桃仁・牡丹皮という薬草が入ってます。

いずれも胃に負担がかかる薬草ではありません。

したがって、誰でも飲める漢方です。