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院長ブログ

頭痛の漢方

頭痛の漢方にはいろいろありますが、

本日は呉茱萸湯(ごしゅゆとう)という漢方をご紹介します。

最近は頭痛の患者さんが増えているようですね。

頭痛外来というのもできてきましたし、

当院の患者さんでも、鎮痛剤が欲しいのでというので、

話を聴くと、頭痛に使うと答える方が多いです。

頭痛は複数の様々な要因が重なって起こるのだと思いますが、

冷えが原因の場合もあります。

体が冷えていて頭痛が起こっているのに、

鎮痛剤を使えばさらに体が冷えてしまいます。

呉茱萸湯には体を温める薬草が入ってます。

  • 呉茱萸(ごしゅゆ)
  • 人参(にんじん)
  • 大棗(たいそう)ナツメ
  • 生姜(しょうきょう)ショウガ

温めて痛みと吐き気をとる生薬の組み合わせです。

  • 効能・効果には

習慣性片頭痛、習慣性頭痛、嘔吐と書いてあります。

片頭痛の多くの方は冷え症で、女性に多いですね。

発作時には吐き気、嘔吐がある人もいるので、

呉茱萸湯がぴったり効くことがあります。

1日3回服用する場合もありますし、

痛い時に頓服で効果がある方もいます。

冷え症の漢方に当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)という処方がありますが、

普段は当帰芍薬散をベースに飲んで、

頭痛が起きたら五苓散を頓服で飲むという方もいます。

呉茱萸湯は苦くて飲みにくい漢方ですが、

飲んでみて「美味しい」と思ったら体に合っているのだと思います。

 カテゴリー:漢方  2022年05月26日

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