タバコはがんの危険因子です。

子宮頸がんも同様です。

タバコは子宮頸がんの原因ではありませんが、

若年の子宮頸がんの半数が喫煙歴ありです。

タバコを吸ってると子宮頸がんになりやすいと言われてます。

どうしてでしょうか？

子宮頸がんの原因のほとんどはHPV（ヒトパピローマウイルス）、

発がん性のあるハイリスクHPV（以下HPV）が原因です。

性交渉の経験がある女性の80％がHPVに感染すると言われています。

だから私も感染しているかもしれません。

でも、HPVに感染したら全員ががんになるわけではありません。

ほとんどのウイルスは自然に排除されます。

長期に渡ってHPVの感染が持続した場合、数年～十数年～数十年をかけてがんになります。

タバコはHPVの自然排除を妨げ、持続感染を起こしやすくします。

それから、タバコはがん抑制遺伝子の働きを抑えます。

抑制を抑える？？？

難しいですね。

受動喫煙も注意しましょう。

副流煙で、肺がんは27％増える、子宮頸がんは73％増えるそうです。

最近は2次喫煙という言葉もあります。

衣服についている煙を吸うことです。

衣服などに付いている煙がなくなるのに45分かかるそうです。

新型タバコについての質問もよく受けますが、

電子タバコには葉タバコにないような重金属が含まれていたり、

加熱式タバコには有害物質が含まれています。

厚労省のデータによると、

禁煙5～6年で肺がんリスクが減る、

禁煙10～15年で喫煙前の状態に戻るそうです。