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院長ブログ

治療による両側卵巣摘出

手術などで両側卵巣を摘出した場合、

自然閉経と違い、急速なエストロゲン(女性ホルモン)の低下が起こります。

そのため、更年期症状や生活への影響がより大きくなるようです。

術後一時的にエストロゲンを補充する治療をする場合もあります。

平均の閉経は50歳くらいですが、

50歳以下で両側卵巣摘出を行った女性では、さまざまな疾患のリスクが高くなるようです。

アメリカの研究の結果です。

冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)

脳卒中

認知機能低下

パーキンソン病

骨粗鬆症や骨折

性機能不全などのリスクが上昇します。

これらのリスクは、卵巣摘出術後早期からエストロゲン補充を開始し、一般的な閉経年齢まで持続することで減少したそうです。

ただし、誰でもHRT(ホルモン補充療法=エストロゲン補充)ができるわけではありません。

年齢、更年期症状の状況、病気の状態、他の合併症、本人の希望など、

個別に検討することになります。

 カテゴリー:更年期、HRT、イソフラボン  2023年07月09日

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