昨日に続いてエビデンス（証拠）のお話しです。

医療の世界では物事を決めるのにエビデンスをとても重視します。

それはそれでとても重要なことで、

医学も科学なので科学的な証明が求められます。

でも、ちょっと待って！

エビデンスって後からついてくることもありますよね。

たとえばHPVワクチン。

子宮頸がんの主な原因はHPV（ヒトパピローマウイルス）。

感染してからがんになるまでに数年～数十年かかると言われてます。

HPVワクチンの接種が始まったのは世界では2006年、

日本でも2009年に認可されました。

当時は、ワクチンでHPVの感染は予防できるものの、

がんを予防できるっていうエビデンスはまだありませんでした。

エビデンスは後からついてきます。

最近になって世界では「HPVワクチンで子宮頸がんを予防」できるっていう

エビデンスが続々と報告されるようになりました。

がんになるかならないかは数年～十数年以上しないとわかりません。

日本でもHPVワクチンを接種した女性では

子宮頸がんの前がん病変が減ったという報告が出てきてます。

そのうちに子宮頸がんが減ったという報告が出るはずです。

だからHPVワクチン早めにうちましょう。