更年期は閉経前後の10年間を指します。

このうち女性ホルモンが揺らいで

様々な症状が起こるのが更年期症状です。

個人差はありますが、

症状が出るのはおよそ4～5年と言われてます。

一生続くわけではないので安心してください。

更年期症状には疲れる、肩がこる、顔が熱くなるなどの体の症状のほか、

やる気が出ない、気分が落ち込むといった症状、不安や不眠などの症状もあります。

女性ホルモンのエストロゲンを補充する

ホルモン補充療法（HRT）というのがとてもよく効きますが、

HRTができない女性も多いです。

私もそうでした。

HRTをして更年期症状のない更年期を過ごすつもりでしたが、

月経痛と同じ痛みが再発して止めました。

患者さんの中には、

HRTをできないことを悲観的にとらえて

「更年期（症状）を我慢しろってことですか？」という方がいますが、

そうではありません。

更年期を幸年期にするコツは

更年期症状を楽しむことです。

これは先輩の産婦人科医に教えてもらったことです。

若い頃に血栓症になったというその先生は

「私はHRTできなの。だから楽しんでるの。」

と言ってました。

「楽しいじゃない、ホットフラッシュ」

「ほらっ！来た来た～～」

ホントに楽しそうでした。

一方、更年期症状は、

人間関係、ストレスや家族関係なども

症状に影響するといわれてます。

その場合は「楽しむ」気持ちにはなれないですよね。

HRTでも症状が改善しないかもしれません。

まずストレスの原因について考えてみましょう。

漢方薬を処方させていただくこともあります。