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院長ブログ

エストロゲン受容体は関節にも存在する

昨日は表皮のエストロゲン受容体について書きましたが、本日は関節にもエストロゲン受容体があるという話です。

(正確には関節周囲の「滑膜」というところですが、ここでは簡単に関節と呼ぶことにします。)

女性医学学会で四谷メディカルキューブの平瀬雄一先生の講演で勉強してきました。

更年期の皆さん、手がこわばるとか、手指の関節に痛みや腫れがあるという方いませんか?

私も毎朝、手指全体がこわばるのですが、特に右小指の痛みがあり、指を動かしていると数分で治まるのですが、いつ変形が起こり始めるのか少しビクビクしてました。

どうやら対応策があるようですよ。

手や指の関節の変形で病院を受診すると「年のせい」「使いすぎ」「治りません」と言われることが多いそうですね。

しかし実際は、高齢者よりも更年期に起こることが多いので、年のせいではありません。

また、使ってない手指にも起こることから、使いすぎでもありません。

エストロゲンの低下が主な原因と考えられます。

エストロゲンは受容体に結合して作用します。

関節にもエストロゲン受容体があるので、エストロゲンが減れば、関節の潤い?滑らかさ?が減って、痛みや腫れ、こわ張りなどの症状が出ます。

関節の症状も更年期症状です。

変形が起こってからは遅いので、予防・治療が大切。

エストロゲン補充のホルモン補充療法(HRT)や、エストロゲン作用のあるエクオールなどが効きます。

関節の症状に悩んでいる更年期女性の皆さん、「年のせい」ではありません。どうぞご相談ください。

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 カテゴリー:更年期、HRT、イソフラボン  2017年11月08日

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