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院長ブログ

不妊症の漢方

今日は漢方の話題です。

毎月第4木曜日は横浜市産婦人科の研究会で、

昨日は「生殖医療における漢方療法の魅力」という

漢方の講演がありました。

不妊症治療の進歩は目覚ましく、

最先端の治療を受けることが妊娠への近道ですが、

体の状態を整えたいとか、

なかなか妊娠しなくて焦ってるという方は、

漢方を併用してみたらいかがでしょうか?

 

<胃腸が弱い方はまずそちらを整える>

不妊症の漢方といえば

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)がよく使われ、

実際に当院でも内服している患者さんはいますが、

漢方処方の基本はまず胃腸を整えることからです。

胃が弱っている方にいきなり当帰芍薬散を処方すると

胃もたれが起こることがあります。

それは、当帰芍薬散に含まれる

当帰や川きゅう(せんきゅう)という薬草が

胃を刺激するからです。

 

<気持ちを整える>

妊娠には気持ちも大切です。

ストレスで気持ちが不安定な方、

なかなか妊娠しなくてウツウツとしてしまう方、

逆にイライラしてしまう方、

頑張りすぎて疲れてしまった方など、

漢方で気持ちを整えてみましょう。

 

<子宮の環境を整える>

例えば冷え症があると子宮の血流も悪くなります。

血液の循環を良くして子宮内膜の状態を整え、

受精卵が着床しやすい環境を整えます。

 

<排卵を起こしやすくする>

排卵しにくい方は、

排卵誘発剤と漢方を併用するとよいと思います。

そして、何を処方するかは

患者さんによって違ってきますので、

ベストと思う漢方をご提案させていただきます。

 

 カテゴリー:漢方  2018年03月23日

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