日曜日は東京でセミナーがあり

「人は血管とともに老いる～女性ホルモンと血管～」の話を聴いてきました。

女性の血管は女性ホルモンのエストロゲンに守られています。

少し難しい話になりますが、

エストロゲンには悪玉コレステロールを下げて

動脈硬化を予防したり、

血管内皮を健康に保つ作用があります。

そのため、閉経前では心臓や血管の病気は少ないのですが、

閉経してエストロゲンが急激に減少すると

血管の老化が進んで心筋梗塞や脳梗塞が

起こりやすくなります。

予防の一つにHRT（ホルモン補充療法）があります。

HRTについてはこちら＞

少なくなったエストロゲンを補充することで、

心筋梗塞や脳梗塞を減らすことができます。

＊ただし、閉経前後早期に開始することがポイントです。

また、50歳前後の閉経期の女性が、

子宮筋腫など良性の病気で子宮を取る手術をする場合、

昔なら卵巣がん予防に卵巣も切除することが一般的でした。

しかし、最近はできるだけ卵巣を残すようになりました。

それは、卵巣を取ることで卵巣がんのリスクは無くなるものの、

心筋梗塞や脳梗塞が増えて全体の死亡リスクが上がるからです。

＊65歳以上では卵巣を取っても生命予後には影響ありません。