佐藤多佳子さんが『明るい夜に出かけて』で山本周五郎賞を受賞しました。（これから買って読みます）

佐藤さんといえば、本屋大賞などを受賞したベストセラー「一瞬の風になれ」があります。高校陸上部を舞台にした物語です。単行本で3冊の長編ですが、途中で飽きることなくスラスラ読めます。それでいて、爽やかさと熱さが余韻として残る素晴らしい作品でした。

ちょうど同じ頃、三浦しおんさんの「風が強く吹いている」も刊行され、こちらは箱根駅伝を描いたものですが、登場人物が個性的で、三浦ワールドを感じさせる作品です。

男子のスポーツものと言えば、ついでにもう一つ、約20年前になりますが、あさのあつこさんの「バッテリー」も忘れられません。中学野球部の話で、少年たちが成長していく姿がとても繊細に描かれてます。大人も子どもも一緒に楽しめる作品なので、小学生の男の子がいる方は、是非、寝る前に読み語りをしてみてください。全6巻の長編なので、長～～くかかりますが、その分読み手と聴き手の絆は深まるはずです。