今日の朝日新聞デジタルのトピックスは「ホルモン補充療法（HRT）」についてでした。

私の大好きな先生方がコメントしてましたので紹介します。

ホルモン剤というと、がんが心配という方がいますが、乳がんリスクに及ぼす影響は小さいものです。

例えば、5年以上続けた場合のリスクの上昇は、肥満や喫煙、アルコール摂取などと同等かそれ以下です。

むしろ、HRTをする際には必ず毎年乳がん検診をするので、早期発見につながりやすい側面もあります。

東京医科歯科大教授の寺内公一先生は、「日本人を対象とした研究では、ＨＲＴをしている人はしていない人と比べて乳がんが少なかったというデータもある」といいます。

また、飯田橋レディースクリニックの岡野浩哉先生は、「薬の種類や使い方を工夫することでリスクを減らせる。更年期のつらい症状はＨＲＴで治療できることを知って欲しい」とコメントしてます。

乳がんに関しては、当院でも、HRTの患者さんで見つかることがありますが、年1回の検診で早期発見です。

HRTをしない女性でも、日本人の11人に1人は乳がんが発症します。

当院では必要に応じてHRTの患者さんには乳がん予防の話をします。

もちろんHRTを続けるなら年1回の検診は必須です。