昨日は横浜中華街のホテルで講演会。開始まで少し時間があったので山下公園にふらっと立ち寄りました。横浜に住んで15年も経つのに山下公園は初めて、美しいと聞いていましたが、本当にその通りでした。

さて、講演会は東大の甲賀かおり先生による「子宮腺筋症」の話でした。子宮腺筋症は子宮内膜と同じ組織が子宮筋層にできてしまう病気です。子宮が大きくなり、月経痛の悪化、月経量が増えて貧血になったり、不妊症や流産・早産の原因になったりします。

妊娠希望がなければホルモン治療になります。一方、妊娠希望の場合は経過観察、なかなか妊娠しない場合は手術か不妊治療となります。

私たち開業医にできることは何なのか、講演を聞きながら考えてしまいました。やはり腺筋症を作らないこと、つまり予防ではないでしょうか。

子宮腺筋症の原因の一つに、子宮の周囲にできた子宮内膜症の病巣が子宮の中に入っていく場合があるそうです。それなら、低用量ピルで内膜症を予防できれば、腺筋症の予防もできますよね。

やっぱり若い女性の方々には低用量ピルを飲んでもらいたい。生理痛があればなおさらです。皆さんの将来のことを考えて、外来ではピルの話をしていますので、「うるさいおばさん」かもしれませんが、渡された「ピル通信」は読んでみてください。

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