今年も3月11日がやってきました。

14：46　ちょうど電話で産婦人科のA先生と話をしているときでした。

ゆれてるね、地震だね、と言って電話を切ったあとに、未だかつて経験しなことのないような大きな揺れがきました。

当時は今の場所に移転する前のビルでしたが、しばらくして患者さんが一人エレベーターの中に閉じ込められていることがわかりました。

緊急ボタンを押しても、停電になれば、何もかもストップです。

閉じ込められていることに気がついたのは、30分以上もしてからでした。

幸い、エレベーターの管理会社がすぐ近くにあるのを知っていたので、スタッフがそこまで走って行って、対応できる方を連れてきてくれました。

それでも、1時間以上は閉じ込められていたと思います。

仙台の知り合いの産婦人科のクリニックが被災。

当院スタッフ二人が福島出身で、一人はご両親が南相馬市から避難。もう一人は桜で有名な三春町出身で、震災後約1カ月地元で医療支援をしてくれました。

3月11日になると、当時のことをいろいろ思い出します。

昨年は、私の出身地、長野市が台風19号の被害を受けました。

3つ下の後輩が、毎週ボランティアで被災後の片付けをしていました。私は被災地に足を運ぶことができないので、せめて義援金だけでもと思っています。

新型コロナウイルス感染が早く落ち着いて、今年は大きな災害が起こらないことを願うばかりです。