「家族と健康」という日本家族計画協会の機関誌を、定期購読をしてます。内容は主に医療についてですが、世間で話題になっていること、女性の権利についてなど、いろいろです。そして私がいつも楽しみにしているのが、海外の研究論文の要約「海外情報クリップ」です。

4月号には3つの研究論文について掲載されてましたが、その一つを紹介します。

デンマークでのHPVワクチン（子宮頸がんワクチン）に関する話題です。

デンマークでは、2009年からHPVワクチンの公費負担が開始され、接種率は90%を超えました。

ところが、2013年からワクチンの副反応とする事例がメディアで放映され、その影響で普及率は50%までに落ち込みました。

これを重く見たデンマーク保健局、がん学会、医師会の三者は共同で“正しい情報キャンペーン”を行いました。

これが功を奏してようやく元の普及率に戻りましたが、接種の時期を逃した女性は約2万6千人です。

いかに負の情報拡散の影響が長引くかを示す好例だとして報告されたケースです。

日本では、小6年～高校1年生相当の女性は、無料で接種できます。

今は、コロナ感染予防が第一ですが、落ち着きましたら対象年齢の女子の保護者の皆様、是非接種をご検討ください。

新型コロナウイルスの感染が早く縮小することを祈ってます。