「恋愛関係はお互いに相手が好きで相手を思いやる気持ちが出発点になるはずです。にも関わらず、自分が安心したいために相手を束縛し、自分の都合に合わせて相手を行動させるような状況を、デートDV といいます。」

昨日、8月3日（木）神奈川県産科婦人科医会主催「第9回学校教諭向け産婦人科講習会」がありました。

『メール相談から見た子供たちの現状－デートDV・ネット被害など－』

岡山県の「ウィメンズクリニック・かみむら」院長の上村茂人先生に横浜まで来ていただきました。上村先生とは避妊教育ネットワークという組織で知りあい、かれこれ10年くらいの付き合いになります。

昨日は、デートDVやネット被害について我々の盲点を突くような話をしてくれました。

好きだから一緒にいたい、他の男子（女子）と仲良くされると嫉妬する。というのは普通にありますよね。それでも、お互い信頼し合い、束縛せずに関係性を築いていければいいのですが、デートDVは「自分が安心したいために相手を束縛」します。

その行為は「不安」から起こります。また、加害者（束縛される方）にも不安があり、「本当は優しい人だし」といってデートDVの関係が続いていくことになります。

できあがってしまったデートDV（夫婦間のDVもそうですが）から逃れる（二人が別れる）というのは簡単ではないというので・・・ならどうすればいいの？

上村先生は、普段からいろいろな人との「つながり」を作ることだといいます。

誰かとつながっていることで相談できる。自分と彼（彼女）との関係がデートDVだと気づくことができる。つながりがあれば・・・仲間がいれば寂しくない。

数学の答えのように、きれいな結果がすぐ出るものではありませんが、「何でも話せる友人をつくることが大切です。」