これはピルを飲み始めた患者さんから受ける質問の中で最も多い質問です。

出血が多くて嫌だったのに、いざピルを飲んで少なくなったら何となく不安になる。

それもそのはずです。

月経は健康のバロメーターなんて考え方もあるくらいですから。

つまり、健康な女性は、妊娠しなければ月経が来るわけです。

ここでいう「健康な女性」とは妊娠する力がある女性ということにしておきましょう。

でもよく考えてみてください。

妊娠の希望がないのに、毎月妊娠の準備をするっておかしいと思いませんか？

排卵して、受精卵が着床しやすいようにフカフカのベットを用意して・・・。

妊娠するつもりないのに・・・。

せっかく準備したベット（子宮内膜）も、妊娠しなければ剥がれて月経血となります。

だから、今妊娠の希望がないなら、フカフカのベット（子宮内膜）は必要ないんです。

薄くていいんです。

ピルを飲むと子宮内膜は薄くなります。

そして、出血は減ります。

時には出血が無くなってしまうこともあります。

それは異常なことでなく、むしろ好ましいことです。

（注意）出血が少ない、出血が無くてもいいというのは、ホルモン剤を使用している女性の話です。若い女性で、ホルモン剤を使ってないのに、3か月以上月経がない場合は産婦人科を受診してください。