どこの病院もクリニックもそうだと思いますが、当院の問診票には「喫煙」について書く欄があります。

タバコの害はいろいろなところで話題になりますが、産婦人科では特に次の3点が問題です。

１．子宮頸がんのリスクになる

子宮頸がんの原因はHPV（ヒトパピローマウイルス）ですが、タバコを吸っている方は子宮頸がんのリスクが高くなります。

皆さんは子宮がん検診（子宮頸がん検診＝頸部細胞診）を受けてますか？

異常＝がんというわけではありません。

でも、タバコを吸っている方は、がん化のリスクが高くなるので、是非禁煙をお願いします。

２．低用量ピルを服用する場合

タバコは低用量ピルよりも160倍危険、死亡リスクがあります。

低用量ピルの副作用に血栓症という血液が固まる病気がありますが、10代20代30代の女子には普通は起こりません。

ところが、タバコを吸っている場合は血栓症のリスクが上がるので、注意しなければなりません。

当院では、タバコを吸う方には原則ピルを処方しません。

３．卵子が傷つく

妊娠したらタバコを止めればいいと思っていませんか？

私もそう思ってましたが、実はタバコは卵巣にある卵子を傷つけます。

つまり、将来赤ちゃんになる元の卵子が傷つきます。

だから、将来子どもが欲しいと思っている方は、タバコを吸わないでください。

そういう話を患者さんにするのですが、我ながら本当にうるさいおばさんだと思います。

ちなみに私もスモーカーでした。

だからこそ、ヤメテって強く言えるんです。

「植田先生、うるさいよ～」と煙たがれても、今日も言いますよ～。