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院長ブログ

乳がんと子宮頸がん どっちが多い?

「医療現場の行動経済学」という本があって、患者さんにより合理的な意思決定をしてもらうにはどうしたらよいか、ということについて書かかれている本です。

子宮頸がんのところは大阪大学の先生が執筆されてますが、そこに産婦人科医と、中学生の娘をもつ女性患者さんの会話が載ってます。

産婦人科医が子宮頸がんの予防ワクチンを勧めたところ、女性患者さんは娘には接種させないと言い、さらにこう言ってます。

「そもそも子宮頸がんってあまり聞かないですし、娘も罹らないと思います。だから検診も特に勧めるつもりはありません。乳がんはよく聞くし、怖いから、娘にも大人になったらしっかり検診に行くように話をしています。」

産婦人科医師「・・・・・・・。」

確かに、この患者さんの言う通り、芸能人でも「乳がんになりました」は聞くけど、「子宮頸がんになりました」はあまり聞かないですよね。

神奈川県の統計を見てみましょう。

平成27年、神奈川県の女性のがん患者数は26,330人でした。

1位 乳がん(24.2%)

2位 結腸がん(13.5%)

3位 子宮がん(10.3%)

確かに乳がん罹患率が一番ですが、年齢別に解析すると変わってきます。

15~39歳の女性のがん罹患率トップは子宮がんです。(子宮がんには、子宮頸がんと体がんがありますが、40歳未満で多いのは子宮頸がんです。)

一方、40~64歳では乳がん罹患率が子宮がんより多くなります。

乳がんに比べて、子宮頸がんは若い女性が罹る病気です。

若い女性が、子宮頸がんであることを公表するということは、子宮を切除したということを公表することです。

乳がんのように、再建術もありません。

このように、若い女性では子宮(頸)がんの罹患率がNo1.であるにもかかわらず「子宮(頸)がんってあまり聞かない」のは、妊娠・出産に関わる病気だからです。

乳がんは11人に1人かかると言われてます。

子宮頸がんはそれに比べたら少ないですが、若い女性の子宮と命を奪う病気です。

子宮(頸)がんを他人事だと思わずに、検診をしっかり受けましょう。

 カテゴリー:がん(予防、検診、治療)  2020年02月08日

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