本日、月経随伴性気胸の勉強会がありました。

月経随伴性気胸（げっけいずいはんせいききょう）とは

月経時に肺に穴があいてしまい、

空気が漏れて肺が膨らまくなる病気です。

子宮内膜症の症状の一つで、

子宮内膜症の病変が肺にできることから起こります。

実は私、卒後1年目は内科研修をしたのですが、

毎月「気胸」になって救急車で運ばれてくる40代女性がいました。

肺が片方しか膨らまないから苦しいです。

とても辛そうでした。

肺を膨らませる治療（処置）をして退院していくのですが、

また翌月も同じことの繰り返し。

胸部外科に相談して病変を取り除く手術をしてもらいました。

あれから約40年たち、

子宮内膜症の薬も種類が増えて、

気胸のコントロールもしやすくなりましたが、

やっぱり子宮内膜症を予防することが大切ですね。

月経痛があったり出血が多いと

子宮内膜症のリスクが高くなります。

低用量ピルやジェノゲストという黄体ホルモン製剤で

月経痛の治療をしましょう。

月経痛が無くてもいろいろな病気の予防に

ホルモン剤を上手に使って欲しいと思います。