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院長ブログ

コロナと天然痘と子宮頸がん

今、私たち人間はコロナウイルスとたたかってます。

ウイルスとのたたかいは今に始まったことではありません。

すでに撲滅されたという天然痘は、種痘というワクチンで撲滅しました。

この週末も不要不急の外出は控えるようにというので、自宅で読書です。

最近の直木賞受賞作「熱源」を読み始めました。

日露戦争前後のアイヌの人々の話です。

北海道の対雁(ついしかり)という地域と樺太(サハリン)が主な舞台です。

本の74ページからですが、天然痘のことが書かれてます。

村の統領が種痘を実施するにあたって、費用は組合で負担して村人に接種を勧めました。

ところが、なかなか接種は広がらなかった。

主人公ヤヨマネフクの妻、キサラスイも

「病気の種を体に入れるなんて、気持ち悪い」と言って応じませんでした。

その後、キサラスイは天然痘に罹り、亡くなってしまいます。

小説の中では1886年のことですが、WHOが天然痘の世界根絶宣言を行ったのは1980年5月、ほんの40年前のことです。

そして今、私たちはコロナウイルスの猛攻とたたかってます。

抗インフルエンザ薬のアビガンがコロナウイルスにも効いてくれることを期待してます。

ワクチンも早く開発されることを願ってます。

そして、ウイルスといえば子宮頸がんもHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが原因です。

すでにワクチンは開発済みです。

コロナウイルスのように発症進行は早くないですが、子宮頸がんは命にかかわる病気です。

今は、コロナウイルス感染対策が何よりも優先しなければならない時期です。

でも、きっと将来コロナウイルスを封じ込める時期が来るはずです。

皆さん、感染予防をしっかりしていきましょう。

 カテゴリー:がん(予防、検診、治療) , 読書、本  2020年04月05日

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