新型コロナ感染対策でこの週末は外出自粛ということで、自宅で過ごす方が多いと思います。日曜はセミナーの予定でしたが、もちろん中止。本日土曜日は、仲間の産婦人科医数人で久しぶりに集まる予定でしたが、泣く泣く中止としました。

こういう時こそ明るく楽しく振舞わなければならないのでしょうが、私の悪い性格ですが、愚痴ばっかりになってしまいます。よろしくないですね、気持ちを切り替えて、読書を楽しむことにします。

さて、コロナウイルスとは全く関係ない話です。

HRT（ホルモン補充療法）は、のぼせ・ほてり・関節痛などの更年期症状を改善させる治療です。

女性ホルモンのエストロゲンを少し補充するだけなので、多くの方が安全に使うことができます。（注：喫煙や肥満など、静脈血栓塞栓症のリスクがある方は適さないことがあります。また、乳がんの患者さんなども使用できません。すみません。）

幸年期をもたらすHRTですが、片頭痛の患者さんには注意して使いましょうということになってます。

それは、HRTで片頭痛が悪化することがあるからです。

どうしてかというと、どうしてでしょう？その理由については、HRTガイドラインにもはっきり書かれていないので、わかりません。

実際に、片頭痛のある患者さんにHRTをした場合どうなのでしょうか？

HRTを開始して片頭痛が明らかに増悪した人は1人も経験したことはありません、という先生もいらっしゃいますが、私はいろいろなケースを経験してます。

HRTで頭痛が無くなった。

HRTで快適だけど、片頭痛だけはよくならない。

HRTで少し片頭痛が増えた気がする。

など、個人差を感じます。

患者さんには次のようにお話してます。

HRTで片頭痛が悪化することがあります。片頭痛とHRTの効用を天秤にかけて、どちらがいいか考えてみてください。

そうすると、全ての方が、HRTを継続したいとおっしゃいます。

このように、自分の症状を観察して、どうするか自分で決める！

それがHRTの素晴らしいところだと思います。